shadow/man/ja/suauth.5

214 lines
5.1 KiB
Groff

.TH SUAUTH 5 "Feb 14, 1996"
.UC 5
.SH 名前
suauth \- suを詳細にコントロールするためのファイル
.SH 書式
.B /etc/suauth
.SH 説明
.I /etc/suauth
ファイルは、
.IR /etc/login.defs (5)
ファイル中で設定されている場合は、
suコマンドを実行した時に必ず参照される。
このファイルによって、
.PP
.RS
.nf
1) suが対象とするユーザ
.fi
2)suコマンドを実行しているユーザ(もしくはそのユーザが属するグループ)
.RE
に基づいてsuコマンドの振舞が変更される。
.PP
このファイルは以下の様な書式をしており、
#で始まる行はコメントとして扱われ、無視される;
.PP
.RS
to-id:from-id:ACTION
.RE
.PP
ここで、to-idはALLという語、コンマで区切られたユーザ名のリスト
もしくはALL EXCEPTという語とそれに続く","で区切られたユーザ名のリスト
のいずれかである。
.PP
from-idはto-idと同じ書式であり、更にGROUPという語も使用できる。
ALL EXCEPT GROUPという使い方も全く正しい。
GROUPの後には一つ以上のグループ名を","で区切って記す。
関連するグループの主グループidを記すだけでは十分ではなく、
.IR /etc/group (5)
中のエントリを記す必要がある。
.PP
ACTIONには、現在サポートされている以下のオプションのいずれか一つ
を指定できる。
.TP 20
DENY
パスワードを聞く前にsuを停止する。
.TP 20
NOPASS
自動的にsuすることが出来、パスワードは尋ねて来ない。
.TP 20
OWNPASS
su出来るためには、ユーザが自分のパスワードを入力しなくては
ならない。パスワードを入力するように要求される。
.PP
コロンによって区切られた別々の欄が三つあることに注意。
コロンの隣に空白があってはならない。
ファイルは一行毎に順番に吟味されること及び、最初に適合した規則を用い、
ファイルの残りは吟味されないことにも注意せよ。
したがって、システム管理者は必要とするだけ微調整を行うことが出来る。
.SH
.PP
.nf
# /etc/suauthファイルの例
#
# 数名の特権ユーザは自分のパスワードを
# 用いてrootにsu出来る。
#
root:chris,birddog:OWNPASS
#
# 他のユーザはwheelグループに属していない限り
# rootにsuすることは出来ない。
# BSDと同じ振舞。
#
root:ALL EXCEPT GROUP wheel:DENY
#
# おそらくterryとbirddogは同じ人間が
# 所有するアカウントである。
# パスワード無しで互いに
# 他方にsu出来る。
#
terry:birddog:NOPASS
birddog:terry:NOPASS
#
.fi
.SH ファイル
/etc/suauth
.SH バグ
多くのバグが潜んでいる可能性がある。
とりわけ、ファイルパーサは書式エラーに寛大ではなく、
(行の始め及び終わり以外に)見かけの空白はあってはならないし、
特定のトークンにより全く別の区切り方になってしまう事もある。
.SH 返り値
ファイルをパースする際のエラーはsyslogd(8)を用いてAUTH機能のレベルERR
として通知される。
.SH 関連項目
su(1), login.defs(5)
.SH 著者
.nf
Chris Evans (lady0110@sable.ox.ac.uk)
Lady Margaret Hall
Oxford University
England
.SH 翻訳者
古高和禎 <furutaka@Flux.tokai.jaeri.go.jp>
----Next_Part(Sat_Feb_15_01:37:39_1997)----
----Next_Part(Sat_Feb_15_01:37:39_1997)--
Content-Type: Text/Plain; charset=iso-2022-jp
Content-Transfer-Encoding: 7bit
.TH SUAUTH 5 "Feb 14, 1996"
.UC 5
.SH 名前
suauth \- suを詳細にコントロールするためのファイル
.SH 書式
.B /etc/suauth
.SH 説明
.I /etc/suauth
ファイルは、
.IR /etc/login.defs (5)
ファイル中で設定されている場合は、
suコマンドを実行した時に必ず参照される。
このファイルによって、
.PP
.RS
.nf
1) suが対象とするユーザ
.fi
2)suコマンドを実行しているユーザ(もしくはそのユーザが属するグループ)
.RE
に基づいてsuコマンドの振舞が変更される。
.PP
このファイルは以下の様な書式をしており、
#で始まる行はコメントとして扱われ、無視される;
.PP
.RS
to-id:from-id:ACTION
.RE
.PP
ここで、to-idはALLという語、コンマで区切られたユーザ名のリスト
もしくはALL EXCEPTという語とそれに続く","で区切られたユーザ名のリスト
のいずれかである。
.PP
from-idはto-idと同じ書式であり、更にGROUPという語も使用できる。
ALL EXCEPT GROUPという使い方も全く正しい。
GROUPの後には一つ以上のグループ名を","で区切って記す。
関連するグループの主グループidを記すだけでは十分ではなく、
.IR /etc/group (5)
中のエントリを記す必要がある。
.PP
ACTIONには、現在サポートされている以下のオプションのいずれか一つ
を指定できる。
.TP 20
DENY
パスワードを聞く前にsuを停止する。
.TP 20
NOPASS
自動的にsuすることが出来、パスワードは尋ねて来ない。
.TP 20
OWNPASS
su出来るためには、ユーザが自分のパスワードを入力しなくては
ならない。パスワードを入力するように要求される。
.PP
コロンによって区切られた別々の欄が三つあることに注意。
コロンの隣に空白があってはならない。
ファイルは一行毎に順番に吟味されること及び、最初に適合した規則を用い、
ファイルの残りは吟味されないことにも注意せよ。
したがって、システム管理者は必要とするだけ微調整を行うことが出来る。
.SH
.PP
.nf
# /etc/suauthファイルの例
#
# 数名の特権ユーザは自分のパスワードを
# 用いてrootにsu出来る。
#
root:chris,birddog:OWNPASS
#
# 他のユーザはwheelグループに属していない限り
# rootにsuすることは出来ない。
# BSDと同じ振舞。
#
root:ALL EXCEPT GROUP wheel:DENY
#
# おそらくterryとbirddogは同じ人間が
# 所有するアカウントである。
# パスワード無しで互いに
# 他方にsu出来る。
#
terry:birddog:NOPASS
birddog:terry:NOPASS
#
.fi
.SH ファイル
/etc/suauth
.SH バグ
多くのバグが潜んでいる可能性がある。
とりわけ、ファイルパーサは書式エラーに寛大ではなく、
(行の始め及び終わり以外に)見かけの空白はあってはならないし、
特定のトークンにより全く別の区切り方になってしまう事もある。
.SH 返り値
ファイルをパースする際のエラーはsyslogd(8)を用いてAUTH機能のレベルERR
として通知される。
.SH 関連項目
su(1), login.defs(5)
.SH 著者
.nf
Chris Evans (lady0110@sable.ox.ac.uk)
Lady Margaret Hall
Oxford University
England
.SH 翻訳者
古高和禎 <furutaka@Flux.tokai.jaeri.go.jp>